歯科レセプト
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歯科レセプトとFHIRリソースのマッピング

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ここでは、歯科レセプトの情報がFHIRリソースにどのようにマッピングされるかを下記の順で説明します。

  • 歯科レセプトに含まれる情報
  • 歯科レセプトの格納形式
  • 格納形式とFHIRリソースのマッピング

歯科レセプトに含まれる情報

歯科レセプトには、保険医療機関が医療費を保険者に請求するための情報が記録されています。
保険医療機関で、患者ごとに1カ月分の調剤情報、費用をまとめて1つの歯科レセプトが作成されます。

歯科レセプトの帳票フォーマットと設定されている情報を下記に示します。

図4: 歯科レセプト帳票(歯科)
図4: 歯科レセプト帳票(歯科入院)
記載情報内容備考
(1)共通情報請求年月などのヘッダ情報-
(2)公費公費支払情報-
(3)保険者保険者、被保険者の情報-
(4)患者患者氏名、生年月日-
(5)医療機関医科レセプトを作成した保険医療機関の情報-
(6)傷病名診察された傷病名-
(7)診療情報診療行為/処方された薬剤/使用された器材の情報請求項目の内容に応じて
歯科報酬点数表に点数が
規定されています。
(8)点数診療報酬点数の合計

歯科レセプトに設定された情報はCSVで格納されます。CSVは複数の形式のレコードで構成されており、識別情報によってどの形式かを判定します。レコードの種類とそこに設定される情報を示します。

図5: 歯科レセプト格納形式
レコード種別識別情報記録内容必須/任意繰返し
医療機関情報レコードIRレセプト単位データの先頭に記録必須不可
レセプト共通レコードRE医療機関情報レコードの次に記録必須不可
保険者レコードHO医療保険レセプトの場合に記録 (別記) 不可
公費レコードKO公費負担医療レセプトの場合に記録 (別記) (別記)
資格確認レコードSN資格確認の状況を記録任意
受診日等レコードJD受診日等を記録任意
窓口負担額レコードMF窓口負担額等に係る情報を記録任意
傷病名部位レコードHS傷病名部位を記録必須
歯科診療行為レコードSS診療行為を記録必須
診療行為レコードSI診療行為を記録必須
医薬品レコードIY医薬品を記録必須
特定器材レコードTO特定器材を記録必須
コメントレコードCOコメントを記録任意
症状詳記レコードSJ症状詳記を記録任意

歯科レセプトの格納形式詳細は以下を参照してください。

歯科レセプトの帳票フォーマットの例、格納ファイルCSVの例は 歯科レセプトサンプル から入手できます。

歯科レセプトの情報とFHIRリソースのマッピング

歯科レセプトを格納したレコードとFHIRリソースとのマッピングを示します。

レコード 記録内容 マッピング先
医療機関情報 レコードレセプトを発行した保険医療機関の情報 保険医療機関の情報を Organizationリソース
レセプト共通レコード 請求年月、患者情報など医科レセプト共通の情報 共通情報をClaimリソース、患者情報はPatientリソース
保険者レコード 被保険者が加入している保険の情報 被保険者の情報はPatientリソース、保険者の情報はOrganizationリソース、Coverageリソース
公費レコード 公費からの支払いの情報 公費の情報をCoverageリソース
資格確認レコード 保険資格の情報 Claimリソース
受診日等レコード 受信日等 Claimリソース
傷病名部位レコード 診断された傷病名部位 Conditionリソース
歯科診療行為レコード 歯科診療行為 Procedureリソース
診療行為レコード 診療行為 Procedureリソース
症状詳記レコード 症状の詳細 Claimリソース
医薬品レコード 処方/投薬した医薬品 Medicationリソース
特定器材レコード 診療に使用した特定器材 Deviceリソース
コメントレコード 診療行為についてのコメント Claimリソース

歯科レセプト情報をマッピングしたFHIRリソースの構造

ここまでで説明したマッピングにしたがって、歯科レセプトの情報は以下のような構造のFHIRリソースにマッピングされます。

図6: 歯科レセプトの情報を設定したFHIRリソースの構造

項目単位のマッピングについては、構造:リソースプロファイル からそれぞれのFHIRリソースをクリックし[マッピング]タブを参照してください。

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