調剤レセプト
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調剤レセプトとFHIRリソースのデータマッピング

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ここでは、調剤レセプトの情報がFHIRリソースにどのようにマッピングされるかを下記の順で説明します。

  • 調剤レセプトに含まれる情報
  • 調剤レセプトの格納形式
  • 格納形式とFHIRリソースのマッピング

調剤レセプトに含まれる情報

調剤レセプトには、保険薬局が調剤の費用を保険者に請求するための情報が記録されています。
保険薬局で、患者、処方医療機関ごとに1カ月分の調剤情報、費用をまとめて1つの調剤レセプトが作成されます。 患者が複数の保険薬局を利用した場合に作成される調剤レセプトを下記に示します。

図3: 調剤レセプトの作成

上記で作成された調剤レセプトの帳票フォーマットと設定されている情報を下記に示します。

図4: 調剤レセプト帳票
記載情報内容備考
(1)共通情報調剤年月などのヘッダ情報-
(2)公費公費支払情報-
(3)保険者保険者、被保険者の情報-
(4)患者患者氏名、生年月日-
(5)薬局調剤レセプトを作成した保険薬局の情報-
(6)医療機関調剤された薬品を処方した医療機関-
(7)処方医調剤された薬品を処方した医師-
(8)処方情報処方/調剤された薬品の情報、使用した器材の情報請求項目の内容に応じて
調剤報酬点数表に点数が
規定されています。
(9)点数診療報酬点数の合計

調剤レセプトに設定された情報はCSVで格納されます。CSVは複数の形式のレコードで構成されており、識別情報によってどの形式かを判定します。レコードの種類とそこに設定される情報を示します。

図5: 調剤レセプト格納形式
レコード種別識別情報必須/任意繰返し
薬局レコードYK必須不可
レセプト共通レコードRE必須不可
保険者レコードHO必須不可
公費レコードKO任意
資格レコードSN任意
受診日等レコードJD任意
窓口負担額レコードMF任意
処方基本レコードSH必須不可
調剤レコードCZ必須
医薬品レコードIY必須
特定器材レコードTO必須
コメントレコードCO任意
摘要欄レコードTK任意
基本料・薬学管理料レコードKI必須
分割技術料レコードST任意

調剤レセプトの格納形式詳細は以下を参照してください。

調剤レセプトの帳票フォーマットの例、格納ファイルCSVの例は 調剤レセプトサンプル から入手できます。

調剤レセプトの情報とFHIRリソースのマッピング

調剤レセプトを格納したレコードとFHIRリソースとのマッピングを示します。

レコード 記録内容 マッピング先
薬局レコード レセプトを発行した保険薬局の情報 薬局の情報を Organizationリソース
レセプト共通レコード 調剤年月、患者情報、処方医療機関情報など調剤レセプト共通の情報 共通情報をClaimリソース、患者情報はPatientリソース
保険者レコード 患者が加入している保険の情報 被保険者の情報はPatientリソース、保険者の情報はOrganizationリソース、Coverageリソース
公費レコード 公費からの支払いの情報 公費の情報をCoverageリソース
資格レコード 保険資格の情報 Claimリソース
受診日等レコード 受信日等 Claimリソース
窓口負担額レコード 窓口負担額 Claimリソース
処方基本レコード 医薬品の剤形、用法等 Procedureリソース、MedicationDespenceリソース
調剤レコード 調剤日単位の調剤情報 Procedureリソース、MedicationDespenceリソース
医薬品レコード 調剤対象の医薬品 Medicationリソース
特定器材レコード 使用した特定器材 Deviceリソース
コメントレコード 調剤情報についてのコメント Claimリソース
摘要欄レコード 摘要にともなうコメント Claimリソース
基本料・薬学管理料レコード 調剤に伴う基本料および薬学管理料 Claimリソース
分割技術料レコード 調剤を分割した場合の技術料 Claimリソース

調剤レセプト情報をマッピングしたFHIRリソースの構造

ここまでで説明したマッピングにしたがって、調剤レセプトの情報は以下のような構造のFHIRリソースにマッピングされます。

図6: 調剤レセプトの情報を設定したFHIRリソースの構造

項目単位のマッピングについては、構造:リソースプロファイル からそれぞれのリソースの[マッピング]タブを参照してください。

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